2015年11月24日火曜日

ゲリラ豪雨

2000年代になって、テレビで各地で大雨が降ったときに、ゲリラ豪雨と耳にすることがあり、ゲリラ豪雨について気になったので調べてみた。

ゲリラ豪雨という単語の初期使用例として、1969年8月10日の朝刊の「ゲリラ豪雨 犯人"猛烈寒気団"」という見出しがある。

その記事を見ると、
前線があるが、その前線は弱いし前線を刺激する台風や低気圧が見当たらず、大雨は降らないと予想していた。しかし、実際には大雨が降った。その原因は寒気団にあると考えられ、寒気と暖気の温度差が激しいために大雨が降ったと考えられる。そして、今回の大雨は、いつ、どこで、どのくらいの雨が降るかも予想できないと気象庁もお手上げである。
という内容が書いてあった。

また1969.8.12の朝刊には、
気象庁は「今度、A地区に雨が降る」という予想ができずに、「A地区で大雨が降っているから今後も降るだろう」という予想にならざるをえない。しかし、その後、1滴も降らずに終わることもあるし、雨が降っていなかった地区でいきなり降ることもある。
という内容が書いてあった。

この当時のゲリラ豪雨と言うのは、気象庁の人から見て、どこにいつ大雨が降るのかまたいつやむのかが予想ができないという意味で使われているみたいである。

(ちなみに朝日新聞も1969年8月12日の朝刊の記事の見出しに「"ゲリラ豪雨"北アを襲う 濁流山ろくへ」と、ゲリラ豪雨という単語を使っている)

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さらに、2000年代になるとテレビのニュースでもゲリラ豪雨という単語が使われるようになった。2010年代のyoutubeのゲリラ豪雨のニュースを見ると、ゲリラ豪雨という単語は、その地域の住民にとっていきなり大雨が降ってきたという意味で使われているようである。


1970年あたりの新聞では、ゲリラ豪雨はいつどこで降るかわからない大雨という意味で、2000年代のテレビでは、ゲリラ豪雨はいきなり降る大雨という意味で使われている。

そもそもゲリラの意味が、地の利をいかした小規模な戦闘という意味で、いつどこで襲ってくるかわからないものでもあるし、また、いきなり攻撃がやってくるものでもあるので、どちらのゲリラ豪雨の意味も間違っていないと思う。





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