2015年2月28日土曜日

三峡ダムがあふれる時、上流に降るであろう雨の量

前回は、三峡ダムがあふれる時、上流に降るであろう雨の量を
三峡ダムに水が全くためられておらず、上流に降った雨が全部ダムに流れ込んで
ダムをずっとせき止めたとまず仮定して計算して求めたが、(下リンク参照)
http://various-investigation.blogspot.jp/2015/02/blog-post_28.html

さすがにおおざっぱすぎだろということで、
三峡ダムの放出量と三峡ダムにもともとある水の量も考慮して計算する。

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三峡ダムがあふれる時、上流に降るであろう雨の量を調べる前に、
三峡ダムの放出量と合う上流の降水量を求める。

三峡ダムの洪水時の水の放出量は最大70000/秒らしい。(youtubeにあるCCTVの動画より)
これは、4200000/分、252000000/時間、6048000000/日と同じである。

6048000000/日は、三峡ダムの上流のうち30万km²の領域に1日20mmの雨が降ったのに
相当する。(ちなみに三峡ダムに流入する川の流域面積は、100万km²である。)

三峡ダムの通常水位が175mで堤高(基礎地盤からダム天端までの高さ)は、185mなので、
ダムから水があふれるまで10mである。

この10m分の容量は、高さ10m、堤頂長2.3km、奥行の長さ570kmの直方体と仮定して、
13110000000である。
これは、三峡ダムの上流のうち30万km²の領域に44mmの雨に相当する。

ダムからの放出に占める雨の量と三峡ダムを満たすのに相当する雨の量を合わせると、
30万km²の領域に1日64mmの雨となる。
これが、三峡ダムがあふれる時、上流に降るであろう雨の量となる。

ちなみに、1日以上の長雨でダムがあふれることも考えられる。
5日雨が降り続いた場合を考える。

ダムからの放出に占める雨の量は、30万km²の領域に5日100mmの雨が降ったのに
相当して、三峡ダムを満たすのに相当する雨の量は、30万km²の領域に44mmの雨が降ったのに
相当する。

ゆえに、ダムからの放出に占める雨の量と三峡ダムを満たすのに相当する雨の量を合わせると、
30万km²の領域に5日144mmの雨が降ったのに相当して、これが、三峡ダムがあふれる時、5日の間に上流に降るであろう雨の量となる。


この計算は水の蒸発や川への土砂の流入、地下水になる量、また上流で降った雨が下流まで到達するまでの時間を考慮してないが、このぐらい計算すれば趣味レベルとしては問題ないかな

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